子宮体がんには、エストロゲンという女性ホルモンに長期間さらされることが原因で発生するものと、エストロゲンとは関係ない原因で発生するものがあります。エストロゲンが関係している子宮体がんには類内膜がんが多く、関係していないがんには漿液性がんや明細胞がんが多いことが分かっています。
エストロゲンが関係している子宮体がんでは、エストロゲンにさらされている期間が長いほど発症リスクが高くなるとされ、原因として出産経験がない、閉経が遅い、肥満(脂肪細胞がエストロゲンを産生する)などがあげられています。また、糖尿病、遺伝性の腫瘍であるリンチ症候群などで子宮体がんのリスクが高くなることが分かっています。
なお、遺伝性腫瘍の家族歴があるからといって必ずしもがんになるとは限りません。気になる場合には、遺伝医学の専門家のいる施設で、遺伝カウンセリングを受けることをお勧めします。施設などの情報については、がん相談支援センターで確認することができます。
発生要因に関するがん情報サービスの記載方針を掲載しています。
リンチ症候群などの遺伝性の腫瘍についての情報を掲載しています。