1.食道がんとは
食道がんは、食道の内面をおおっている粘膜の表面からできます。食道のどこにでもできる可能性がありますが、約半数が食道の中央付近からできます。また、食道内にいくつも同時にできることもあります。
食道の壁の粘膜内にとどまるがんを早期食道がん、粘膜内から粘膜下層までのがんを食道表在がんと呼びます。
食道の粘膜から発生したがんは、大きくなると食道の外側へと広がっていき(浸潤)、食道の壁を越えて気管や大動脈などの周囲の臓器にまで直接広がっていきます。また、食道の壁内にあるリンパ管や血管にがんが浸潤し、リンパ液や血液の流れに乗って、食道外にあるリンパ節や肺、肝臓などの他の臓器へと移っていきます。これを転移といいます。
2.組織型分類(がんの種類による分類)
がんの組織型分類(がんの種類による分類)では、食道がんの組織型は、扁平上皮がんというタイプが90%弱で、腺がんというタイプは7%程度です。まれに、この2つ以外の組織型であることもあります。
3.関連する疾患
同時または別の時期に複数の臓器に発生したがんを、重複がんといいます。食道がんでは、約20%に重複がんが発生するといわれています。食道がんの重複がんとして多いのは、胃がん、頭頸部がん(咽頭がん、喉頭がんなど)、大腸がん、肺がんなどです。食道がんが疑われた場合や、治療が終わったあとの経過観察では、重複がんがないかどうかも調べます。

