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胃がん 療養

#定期検査#日常生活
公開日2024.10.10

この記事は、がん情報サービスの記事です。

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1.経過観察

完治を目標とした治療が終了したあとは、全身の状態や後遺症がないかを確認し、再発を早期に見つけるために、定期的に通院して検査を受けます。受診と検査の頻度は、がんの進行度や治療の内容、体調の回復や後遺症の程度などによって異なります。

内視鏡治療のあとの経過観察は、病理診断の結果により異なります。年に1〜2回の内視鏡検査を基本として、CT検査などの別の画像検査をする場合もあります。

手術(外科治療)のあとの経過観察では、回復の度合いや再発の有無を確認するために、定期的に通院して検査を受けます。頻度は状況により異なりますが、少なくとも手術後5年間は通院が必要です。

薬物療法のあとは、はじめは1週間ごと、病状が安定してきたら2〜3週間ごとに定期的に受診します。その後は、治療によりがんを取りきることが難しい進行・再発胃がんに対する化学療法を受けた場合には2〜3カ月に一度、術後補助化学療法を受けた場合には、半年ごとにCT検査などでがんの状態を確認します。

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2.日常生活を送る上で

症状や治療の状況により、日常生活の注意点は一人ひとり異なりますので、体調をみながら、担当医とよく相談して無理のない範囲で過ごしましょう。

1)内視鏡治療後の日常生活

胃の機能が大きく損なわれないので、早めに体力が回復し、基本的には食事も治療前と同じようにとれます。退院後2〜3週間以内にもとの日常生活に復帰できることが多いです。

2)手術(外科治療)後に起こる症状と食事の注意点

胃を切除したあとには、ダンピング症候群や逆流性食道炎が起こりやすくなったり、貧血や骨粗しょう症になったり、体重が減ることも多いため、特に食事のしかたや内容に注意しましょう。

水分で固形物を流し込むような食べ方は避け、「少量ずつ」「何回かに分けて」「よくかんで」「ゆっくり」食べることを基本として、新しい胃腸の状態に応じた食べ方に少しずつ慣れていくことが大切です。人によって、手術後の食事の状況や好みは異なり、新しい胃腸の状態に慣れるまでには、数カ月~1年ほどかかることもあります。自分に合った食事のしかたは、栄養士などの医療者に相談してみましょう。

(1)ダンピング症候群

胃の切除・再建後には、これまで胃の中で混ぜられ少しずつ腸に入っていった食べ物が、直接急に腸に流れ込むために、動悸、発汗、めまい、脱力感、震えなどの症状があらわれるダンピング症候群が起こることがあります。胃全摘術や幽門ゆうもん側胃切除術など胃の幽門部を切除したときに起こりやすく、食後すぐあとに起こる早期ダンピング症候群と、2〜3時間後に起こる後期ダンピング症候群があります。

早期ダンピング症候群は、未消化の食べ物が急に小腸に入ることで起こります。動悸、発汗、めまい、脱力感などの症状があらわれます。食事の回数を増やし、1回の食事量を減らして、ゆっくりとよくかんで食べることが予防になります。

後期ダンピング症候群は、腸で急速に糖質が吸収されて、インスリン(血糖を下げるホルモン)が大量に分泌し、血糖が下がり過ぎることで起こります。めまいや脱力感、発汗、震えなどの症状があらわれることがあります。症状が起こりそうだと感じたら、すぐにアメなどをなめるようにします。糖分を多く含む食事や甘みの強いジュースや流動食を控えることが予防になります。

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(2)逆流性食道炎

胃の入り口(噴門ふんもん)を切除した場合、胃液や腸液、胆汁などの消化液が逆流して食道に炎症が起こる逆流性食道炎になることがあり、胸やけや胸がつかえるなどの症状があらわれることがあります。横になると消化液が逆流しやすくなるため、食事は就寝前2〜4時間までにとるようにしましょう。また、胆汁の量が増えるため脂肪の多い食事は控えましょう。

(3)貧血

胃酸には、ヘモグロビンを作るために必要な鉄を体に吸収されやすい形に変える働きがあります。しかし、胃全摘後や幽門側胃切除後には、胃酸の分泌が減るため、鉄欠乏性貧血になりやすくなります。

また、胃は、赤血球を作るために必要なビタミンB12の吸収に働く「内因子」というタンパク質を分泌しています。胃全摘後には、内因子が分泌されなくなるため、貧血が起こります。しかし、ビタミンB12は肝臓に蓄積されているため、ビタミンB12が少なくなることによる貧血の症状は、一般的には胃切除から数年後にあらわれます。

十分な量の鉄やビタミンB12を食事で補うことは難しいため、定期的に血液検査を受け、必要があれば鉄剤やビタミン剤を補充する治療を受けることもあります。

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(4)骨粗しょう症

胃切除後には、カルシウムの吸収が悪くなるため、骨が弱くなり、骨折しやすくなります。必要に応じてカルシウム剤やビタミンD製剤を服用するとともに、筋力を強化するための運動も大切です。

3)薬物療法中の日常生活

支持療法が進歩したため、薬物療法の副作用を予防したり、症状を緩和したりできるようになりました。このため、通院で薬物療法を行うことが増えています。

通院での薬物療法は、仕事や家事、育児、介護など今までの日常生活を続けながら治療を受けることができますが、体調が悪くても、無理をしてしまうことがあります。日常生活を送っていたとしても、治療により万全の体調ではないことを忘れないようにしましょう。また、いつも医療者がそばにいるわけではないため、不安に感じることもあるかもしれません。予想される副作用やその時期、対処法について医師や看護師、薬剤師に事前に確認し、通院時には疑問点や不安点などを相談しながら治療を進めると良いでしょう。

4)性生活・妊娠について

性生活が、がんの進行に悪影響を与えることはありません。また、性交渉によってパートナーに悪い影響を与えることもありません。しかし、がんやがんの治療は、性機能そのものや、性に関わる気持ちに影響を与えることがあります。がんやがんの治療による性生活への影響や相談先などに関する情報は、「がんやがんの治療による性生活への影響」をご覧ください。

なお、薬物療法中やそのあとは、膣分泌物や精液に薬の成分が含まれることがあるため、パートナーが薬の影響を受けないように、コンドームを使いましょう。また、薬は胎児に影響を及ぼすため、治療中や治療終了後一定期間は避妊しましょう。

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更新日2022.07.26
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