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痛み

#手術#薬物療法#日常生活
公開日2024.10.10

この記事は、がん情報サービスの記事です。

がん情報サービス ganjoho.jp 国立がん研究センター

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1.痛みについて

痛みはよくみられる症状の1つです。「痛みが出たのはがんが進行しているからではないか」と心配することもあるかもしれません。しかし、がん以外の原因でも痛みは出ることがあり、必ずしもがんの進行に関係しているわけではありません。
痛みは我慢しないでください。痛みを治療せずに我慢していると、いつも痛みが気になったり、体力を消耗したりして日常生活に支障を来します。痛みは本人にしかわからないため、症状がある場合はご自身の言葉で担当の医師に伝えることが大切です。その上で適切な治療を受けましょう。

2.原因

痛みの原因はがんそのものである場合が多いのですが、手術や薬物療法など、がんの治療に伴って痛みが起こることもあります。また、関節炎や胆石症など、がん以外の病気によって痛みが生じる場合もあります。

3.痛みが起きたときには

痛みを抑える治療は、がんに対する治療とともに行います。薬物療法をはじめ、放射線治療、神経ブロック療法など、さまざまな方法がありますが、主に内服薬(のみ薬)の鎮痛薬を規則正しく用いる薬物療法を行います。その人ごとに痛みの強さや種類が異なるため、一人一人に合った薬、合った量を使います。急に痛みが強くなったときには頓服薬を使います。鎮痛薬には、内服薬のほかに貼り薬や坐薬ざやくなどもあります。
副作用として、便秘、吐き気、眠気などがあらわれることがあります。副作用を軽くする薬をのむ、鎮痛薬の種類を変えるなどの対処法もありますから、副作用が生じた場合は担当の医師に伝えてください。
鎮痛薬に対して、「がんの治療に悪影響がある」「できるだけ少ない量で我慢したほうがよい」「麻薬系の鎮痛薬を使うと依存症になる」などと誤解している人もいるようです。しかし、麻薬の成分は、痛みがある状態で使うと、痛みにのみ働き、精神や身体の依存を引き起こすことはないので、使い続けることで依存症を起こすようなことはありません。薬を使って痛みを抑えることは、がんの治療を継続する助けになります。心配なことは担当の医師、薬剤師、看護師に相談しましょう。

4.ご本人や周りの人ができる工夫

1)伝え方の工夫

痛みに応じた治療を行うため、いつから、どのあたりが、どの程度、どんなときに、どのように痛かったのか、また自分で対処した場合にはその結果(例:さすったら痛みが和らいだ、頓服薬をのんだら数十分で痛みがおさまった)を伝えられるようにしておきましょう。痛みを伝えるときには、次のような表現も参考にしてください。

  • 鈍い痛み
  • ズキズキするような鋭い痛み
  • ズキンズキンと脈を打つような痛み
  • 電気が走るような、ビリビリする痛み
  • 針で刺すような、突き刺すような痛み
  • ギュッと締め付けられるような痛み
  • 焼けつくような痛み
  • こるような痛み

2)頓服薬の使い方の工夫

急に痛みが出てきた場合や、痛みがだんだん強くなりそうな場合は、我慢せずに早めに頓服薬を使いましょう。痛みが強くなるのを防ぐことができます。

3)鎮痛剤の副作用(便秘、吐き気、眠気)に対する工夫

便秘に対しては、水分や食物繊維を十分にとる、無理のない範囲で運動する、腹部をマッサージするのがよいといわれています。
吐き気への対処としては、食事は消化のよいものや好きなものをとるようにする、室内の空気を定期的に入れ替えることなどを心がけてください。
眠気については、痛みがとれて眠れるようになりますが、呼びかけても反応しないような強い眠気の場合は周りの人がすぐに担当の医師や看護師に連絡してください。

関連情報
便秘
吐き気・嘔吐おうと

4)痛みを和らげるための工夫

(1)体を温める

カイロ、温湿布、電気毛布などにより、体を温めて血行を促すことで、痛みが和らぐことがあります。ただし、貼り薬の鎮痛薬を使っている場合は担当の医師・看護師・薬剤師に事前に必ず相談してください。

(2)体を冷やす

氷枕、保冷剤などを用いて血管を収縮させることで、痛みを抑えられることがあります。ただし、冷やしたことで痛みが強くなった場合はやめましょう。

(3)楽な姿勢をとる

痛みを感じている部分に負担がかからないような楽な姿勢をとりましょう(例:腹痛があるときは横になって衣服を緩めて膝を曲げる、腰痛があるときは腰に枕をあてる)。

(4)気分転換を図る

散歩する、好きな音楽を聴く、などの気分転換を図ることで痛みから気をそらしましょう。

(5)マッサージを行う

体の末端から中心に向かって優しくなでるようにマッサージを行うことで、血行を促進し、むくみや筋肉の緊張を和らげます。心地よいと思えることが大切です。

(6)周りの人ができること

誰かがそばにいて、わかろうとしてくれると思うことが支えになります。

5.こんなときは相談しましょう

これまでと違う痛みを感じる、鎮痛薬を使ってもきかない、痛みが強くなった、などと感じる場合は担当の医師に相談してください。医師に相談しにくい場合は、看護師や薬剤師に伝えるのもよいでしょう。日常生活で困っていることを具体的に伝えることで適切なサポートを受けやすくなります。痛みは本人しかわかりません。遠慮せずに伝えましょう。

6.「痛み」参考文献

  1. 日本緩和医療学会 緩和医療ガイドライン委員会編.がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン2014年版.金原出版
  2. 日本緩和医療学会 ガイドライン統括委員会編.患者さんと家族のためのがんの痛み治療ガイド増補版.2017年,金原出版

7.その他の関連情報

関連情報
静岡県立静岡がんセンター 痛みをやわらげる方法
(公財)神戸医療産業都市推進機構 がん情報サイト PDQ® 日本語版 がんの疼痛(PDQ®)
※海外の医療事情に基づく情報が含まれており、日本では認められていない治療や薬、行われない補完代替療法等の情報も含まれています。

※本ページの情報は、「『がん情報サービス』編集方針」に従って作成しています。
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関連情報
サイトの作成について(編集方針・リンク基準など)
出典:国立がん研究センターがん情報サービス「痛み もっと詳しく」外部サイトへのリンクを開く
更新日2019.01.21
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