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眠れない・不眠

#日常生活#生活習慣
公開日2024.10.10

この記事は、がん情報サービスの記事です。

がん情報サービス ganjoho.jp 国立がん研究センター

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1.不眠について

睡眠は、疲れた心身を回復させ、体調を整えるために大切です。しかし、がんと診断された直後や治療中、治療が終わったあとなどに、不眠に悩む人は少なくありません。

不眠には、入眠困難(寝付きにおおよそ30分~1時間以上かかる)、中途覚醒(寝ている途中で2回以上目が覚める)、早朝覚醒(通常の起床時間より早く目が覚め、以降眠れない)、熟眠困難(ぐっすり眠れた気がしない)といったいくつかのパターンがあります。

不眠が続くと、だるさを感じたり、集中力が低下したり、イライラしたりするなど、日常生活に影響することがあります。

なお、最適な睡眠時間は人それぞれで、年齢や季節によっても変化します。睡眠時間を気にしすぎず、起きたときによく眠れたと思えることが大切です。

2.原因

不眠は、身体の症状、環境の変化による生理的な影響、心理的な負担、薬剤などさまざまな原因によって起こり、複数のものが関わっていることもあります。特にがんと診断された場合は、がんやがんの治療による症状や、がんの治療のために使う薬が原因になることもあります。具体的には、次のようなものがあります。

  • 身体的な原因:痛み、吐き気、下痢、息苦しさ、発熱、かゆみなど
  • 生理的な原因:入院・通院などの環境の変化、睡眠習慣(寝る時間や起きる時間など)の変化、同室者の騒音など
  • 心理的な原因:不安、ストレス、同室者との関係性、家族関係、職場の人間関係などの悩みなど
  • 精神医学的な原因:強い不安、恐怖、抑うつ、せん妄、精神疾患に伴う不眠など
  • 薬理学的な原因:ステロイド薬、免疫抑制薬、抗がん薬、嗜好しこう品(カフェイン、ニコチン、アルコールなど)など
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3.眠れないときには

眠れない日が続き困っているときには、医師や看護師などの医療スタッフに相談しましょう。相談することで、適切な対処方法が見つかることがあります。必要があれば精神科医や心療内科医、心理職などの専門家が紹介されます。

痛みや吐き気などの症状が原因で眠れない場合には、これらを取り除く薬(鎮痛薬や医療用麻薬、吐き気止めの薬など)を使うこともあります。

不眠が続く場合には、不眠のパターンに応じて睡眠薬や抗不安薬などを使うこともあります。薬がないと眠れなくなるのではないかと抵抗を感じる人もいますが、短期間の使用では問題になることはほとんどありません。また、依存症になりにくい睡眠薬も出てきています。医師の指示通りに適切に服用することが大切です。

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4.ご本人や周りの人ができる工夫

がんと告げられた直後やがんの治療を受けている過程では、不安やストレスで眠れない日が数日間続くことはまれではありません。眠ろうとすればするほど逆に目がさえてしまうこともあります。眠れないときは、いったん寝床から離れて暗めで安心感がある場所で安静に過ごし、眠気を感じてから横になることがおすすめです。

このほかに、がんの場合に限らず睡眠のために日常生活でできる工夫には、以下のような例があります。

1)睡眠のための環境を整える

  • 朝、起きたら日光を浴びる
  • スマートフォンやタブレット端末などを寝室に持ち込まない
  • 寝室の照明を暗くし、暑すぎず寒すぎない温度に調整する
  • できるだけ静かな環境で、リラックスできる服や寝具を使う
  • リラックスできるよう、腹式呼吸、音楽、アロマ、ぬるめの湯船にゆっくりつかるなどの方法を試してみる
睡眠のための環境を整える イメージイラスト

2)生活習慣を整える

  • しっかり朝食をとり、就寝直前の夜食を控える。
  • 体調の許す範囲で運動を行う。
  • 就寝前にリラックスし、無理に寝ようとせずに眠くなってから横になる。
  • 日中の活動と夜間の睡眠のメリハリをつける。
  • 昼寝をする場合は短めにする。
生活習慣を整える イメージイラスト

3)カフェインやお酒などの嗜好品のとり方に気を付ける

  • 夕方以降はカフェイン入りの飲み物や食べ物は控えめにする。
  • 晩酌は控えめにし、寝酒(眠るためにお酒を飲むこと)はしない。

5.こんなときは相談しましょう

睡眠のために日常生活でできる工夫をしても眠れない日が続き困っているときには、遠慮せずに医師に相談しましょう。

なお、睡眠中に激しくいびきをかく・呼吸が止まると言われた場合や、不眠に加えて足にむずむずした感じがある場合などは他の病気の可能性もありますので、医師に相談してください。

医師への相談の仕方が分からないときには、看護師などの医療者やがん相談支援センターに相談することもできます。そのほかにも、入院や通院、仕事などの環境の変化による困りごとや不安がある場合にも、ソーシャルワーカーやがん相談支援センターに相談しましょう。

こんなときは相談しましょう イメージイラスト
関連情報
「がん相談支援センター」とは

6.関連情報

関連情報
厚生労働省 睡眠対策 健康づくりのための睡眠ガイド2023
(公財)神戸医療産業都市推進機構 がん情報サイト PDQ® 日本語版 睡眠障害(PDQ®)
※海外の医療事情に基づく情報が含まれており、日本では認められていない治療や薬、行われない補完代替療法等の情報も含まれています。

7.参考資料

  1. Cancer Research UKウェブサイト.Difficulty sleeping (insomnia) and cancer; 2023年(閲覧日2024年7月26日)https://www.cancerresearchuk.org/
  2. National Cancer Instituteウェブサイト.Sleep Problems in People with Cancer; 2021年(閲覧日2024年7月26日)https://www.cancer.gov/
  3. 西智弘ほか編.緩和ケアレジデントマニュアル 第2版.2022年,医学書院.

※本ページの情報は、「『がん情報サービス』編集方針」に従って作成しています。
必ずしも参照できる科学的根拠に基づく情報がない場合でも、有用性や安全性などを考慮し、専門家および編集委員会が評価を行っています。

関連情報
サイトの作成について(編集方針・リンク基準など)

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関連情報
編集委員・作成協力者・作成委員 2.作成協力者(団体・個人) 眠れない・不眠
出典:国立がん研究センターがん情報サービス「眠れない・不眠」外部サイトへのリンクを開く
更新日2024.08.07
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