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がんと食事

#日常生活#食事
公開日2024.10.10

この記事は、がん情報サービスの記事です。

がん情報サービス ganjoho.jp 国立がん研究センター

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1.食事は大切、でもあまり神経質になる必要はありません

体力を維持するために、また感染などを防ぐためにも、エネルギーやタンパク質、ビタミン、ミネラルが不足しないような食事を取ることは大切なことです。基本は、バランスのよい食事をゆっくりと取ることです。

しかし、「がんばって食べよう」と思うあまり、食べることがつらくなってしまうこともあるかもしれません。病気になると、心配や不安、生活環境の変化、手術による後遺症や治療による副作用など、さまざまな要因によって食欲は低下します。医師から食事について特別な指示がある場合以外は、無理をしないで体の調子やおなかの具合に合わせて、食べられるものから食べるようにすることが大切です。外食で気分を変える、色合いや歯応えを一工夫するなど、そのときの状況に応じて、食べることを楽しめるようにしてみるとよいでしょう。

病気や治療の内容によっては、これまでどおり食事が取れるようになるまでに時間がかかることもあります。そのため、自宅での食生活に不安を持つことが多いかもしれません。とはいっても食事の内容によってがんが進行したり、治療の経過に影響を及ぼしたりすることはほとんどありません。病状によって、塩分やタンパク質を控えた食事を取る、感染予防のために加熱処理された食事を取る、食事の形状や時間を変えるなど、医師から栄養と食事について説明や指示があり、それに応じた献立や調理の方法について、栄養相談などで助言が受けられます。遠慮しないで、担当の医師や看護師、栄養士に相談してみましょう。

2.症状別の食事の取り方の工夫

体重減少が気になるとき

食べられるものを食べられるときに取るようにします。少量でエネルギーの高い食品を利用したり、一度にまとめて取らず、間食を取り入れたりするとよいでしょう。エネルギーの高い油を使った料理や、はちみつやジャムなどの糖分を取り入れてみましょう。

食欲がないとき

栄養や量、規則正しさにこだわらず、食べたいとき、食べられそうなときに、食べたいものを口にするとよいでしょう。また、食べたいと思ったときにすぐに食べられるように、好きなものを手元に用意しておくとよいでしょう。

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食欲がない・食欲不振

吐き気や嘔吐おうとがあるとき

胃の中に食べものがとどまっていると吐き気や嘔吐が起こりやすくなるため、なるべく消化のよい食べものを選びましょう。ご飯や麺などの炭水化物を多く含む食べものは消化が早く、胃の中にとどまっている時間も短い傾向があります。一度に多くを食べようとせず、少量ずつ小分けし、数回に分けて食べやすいようにするといった工夫も大切です。

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吐き気・嘔吐おうと

味覚やにおいの変化があるとき

味やにおいの感じ方が変わると、食欲や食事の量が減り、栄養が不足することもあります。食べたいときに、食べたいものを、無理せず少量ずつ食べることが大切です。味の感じ方は人によって異なるため、症状に合わせて味付けや調理法を工夫します。

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味覚やにおいの変化

かみにくい、飲み込みにくい、むせやすいとき

口内炎、のどの腫はれや痛み、飲み込む力が弱くなる、神経の麻痺まひ、のどや食道が狭くなることなどが原因で、食べ物をかんだり、飲み込んだりすることが難しくなることがあります。このようなときには、思うように物を飲んだり食べたりできないだけでなく、食べ物や飲み物が誤って気道に入り込み、むせたり、咳が多くなったり、肺炎を引き起こしたりすることがあります。

かみにくい、飲み込みにくい、むせやすいときには、やわらかく、よく煮た料理にします。飲み物や汁物、水分の多い食べ物は、かたくり粉やとろみ剤などを使ってとろみを付けると、食べやすくなります。パサパサ、ポロポロした食べ物は、むせやすくなるので避けましょう。固形のものは、ミキサーにかけたり、裏ごししたり、すりつぶしたりしてペースト状に調理してもよいでしょう。

口内炎によって口の中が痛い場合には、酸味やスパイスを控えた薄味の料理にするとよいでしょう。また、口の中を刺激しないように、人肌程度に冷ます、とろみを付ける、柔らかくしたり細かく刻んだりする工夫もあります。食べられないときには、栄養補助食品なども利用しましょう。

関連情報
口内炎・口内の乾燥

体調が悪く起きて食べられないときや、座って食べるのがつらいときには、食べ物や飲み物が誤って気道に入らないように、上体を45~60度程度に起こし、あごを引いた姿勢で食事ができるようにします。飲み込みやすさの程度などによっては、むせにくい体勢があるので、担当の医師や看護師に確認しておきましょう。

3.経管栄養・中心静脈栄養について

口から食事を取れない、あるいは十分に取ることができないときに、経管栄養や中心静脈栄養を使って水分や栄養を補うことがあります。

経管栄養とは、胃や腸の中に管を挿入して栄養剤を注入し、栄養状態を保つ、あるいはよくするための方法です。

中心静脈栄養とは、長期間口から食べたり飲んだりすることが難しい場合に、点滴の管を静脈の中に挿入し、栄養や水分の補給を行う方法です。糖分が多く含まれるなど、高カロリーの点滴を使うことが多いため、首や鎖骨の近くなどから太い静脈に管を通します。

4.その他の関連情報

関連情報
がん症状別レシピ
がん治療に伴う症状別に作られたレシピが紹介されています。
国立がん研究センター東病院 柏の葉料理教室から生まれた がん症状別レシピ検索「CHEER!(チアー)」
がん体験者の食事について
既製品や冷凍食品をアレンジしてつくるレシピや1日の献立の例、指先に力が入らない、長時間立っていられない等の症状がある時に料理が楽になる調理方法の工夫や便利グッズなどが紹介されています。
公益財団法人 がん研究振興財団 刊行物 がんサバイバーのためのかんたんレシピ2022
がん治療と食生活について
がんの治療中の食事の工夫や注意したいポイント、がん治療中の口のトラブルやその対策について紹介されています。
公益財団法人 がん研究振興財団 刊行物 改定版 がん治療と食生活~栄養士・歯科医・看護師からのヒント
がん医療における栄養に関する情報
(公財)神戸医療産業都市推進機構 がん情報サイト PDQ® 日本語版 がん医療における栄養(PDQ®)
※海外の医療事情に基づく情報が含まれており、日本では認められていない治療や薬、行われない補完代替療法等の情報も含まれています。
出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がんと食事」外部サイトへのリンクを開く
更新日2023.03.28
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