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体験談
胃がん

毎年の人間ドックで胃がんを早期発見 〜ステージ0の治療選択〜

#病気を伝える#医師との会話#セカンドオピニオン#定期検査
公開日2026.03.17
お名前
M. N.さん
性別
男性
罹患時の年齢
40代
がん種
胃がん

プロフィール

妻、長女(19歳)、長男(16歳)との4人家族。岡山県在住。長年、大手通信キャリアに勤務。
会社の方針で30代を過ぎたころから毎年人間ドックを受けていたが、2020年1月・45歳のときに胃がんのステージ0が発覚。同年2月に入院し、胃の一部を削り取る手術を受けた。現在(2024年取材時点・48歳)は手術から3年を迎え経過観察中。


2021年にステージ0の胃がんが見つかったM. N.さん。内視鏡治療を受け、現在は経過観察中です。がんの告知を受けたときの気持ちや、複数の医師と会話しながら手術方法を選択した際のことなど、がんの発見から現在に至るまでの経緯を話してもらいました。


毎年受けていた人間ドックで胃がんが発覚

―― 胃がんが見つかったときのことを教えてください。

30歳を越えたあたりから毎年人間ドックを受けています。がんが見つかったのも、人間ドックで胃カメラ検査(胃の内視鏡検査)を受けたときです。カメラ映像を見た医師から「何かある」と言われ、胃潰瘍(いかいよう)のあとかもしれないけど、念のために(体の)組織を取ってがんでないかを調べたいと伝えられました。そのときは「そうなんだ」くらいの軽い気持ちで受け止め、深く考えることはありませんでした。

検査から1週間ほどしたころ病院から自宅に電話がありました。医師からは「伝えたいことがあるから一度病院に来てほしい」と言われましたが、すぐには病院に行く時間が取れそうになかったため「電話で教えてください」と言いました。そこで初めて「がんです」と言われました。

―― がんと診断を受けたときの状況と気持ちを教えてください。

驚きはありましたが、まぁ、しょうがないですよね。

地元(倉敷)の病院宛に紹介状を書いてもらって、そこで精密検査を受けました。いくつかの病院を紹介できると言われて、提案されたなかから一番自宅から近く、よさそうなところを選びました。倉敷で有名な病院というとほとんど決まっているので、病院選びに迷うということはなかったです。

早期発見とはいえ、がんと言われてから2〜3日は眠れなかったですね。病気のことに関していろいろ調べたい気持ちはありましたが、あえてやりませんでした。(病状や治療などが)自分にあてはまるかなんて絶対に判断できないと思ったし、情報を見れば見るほど心配が増えるだけだなと思ったので。

まずは保険の書類を確認して、1日1箱くらい吸っていたたばこもやめました。

―― がんのことはご家族には話しましたか?

休みの日に(病院から)電話がかかってきて、電話をしているとき妻は後ろにいたので、そのまま伝わった感じです。妻も驚いていました。

子どもたちにも伝えましたが「あぁ、そう」と普通な感じでした。内心どう思っていたのかはわからないですけど。

自分の両親には、手術の内容が決まったときに伝えました。当時、父が肺を患って入退院を繰り返していたこともあり、とくに母にはこれ以上心配をかけたくないと思ったんです。こっそり手術してから言うか、事前に言うかで悩みました。

たいしたことないという前提で話したので、多分それほど深刻には受け止めなかったと思うんですが、やっぱり心配していたと思います。

切除か温存か。2人の医師の意見を聞いて決めた選択

―― 精密検査の結果とその後の治療について教えてください。

胃がんのステージ0です。聞いた時にはやはり安心しましたし、運がよかったな、切ればなんとかなるだろうな、と思いました。

そのあと先生から治療の説明があって、がんのできた場所からすると、胃の5分の3もしくは、3分の2を切除したほうがいいということでした。(胃の切除は)そうなるだろうなとある程度覚悟ができていたので、すごくショックという感じではなかったです。

先生のお話に不満はありませんでしたが、ただ、どうしてこんなに小さながんに対して、そんなに大きく切除しなければいけないのか、と純粋に疑問に思って質問をした気がします。

そうしたら先生は丁寧に図を描いてくれて。今は小さながんだけれども、がんに近いリンパ節に転移するリスクはゼロじゃないので、その可能性を限りなく小さくするためにも切除をおすすめします、というふうに説明をしてくれました。

そこから1カ月後くらいに手術をしましょうという流れになって、手術前検査や手術のレクチャーを受けていたときに、たまたま同病院の消化器内科の先生にも病状を診てもらう機会がありました。消化器内科の先生が言うには「がんが極めて初期で、かつこのくらいの大きさなのであれば、切除しなくてもがんだけを削り取るので十分ではないか」ということでした。

そのあとは、外科と消化器内科の両先生が話し合いをしたり、私も両先生とお話をしたりして、最終的には切らずに削り取ろうということになりました(内視鏡治療を選択)。なので、結局(胃を)切ってはいないですね。

もちろん胃を切除したほうが転移や再発のリスクは低いので、この判断が正しかったのかどうかはわからないんですが、2人の先生の考えを聞いて、それぞれの術式のメリット・デメリットを理解して、納得したうえで治療を選択できたことはよかったと思っています。

そのあと、2020年2月に入院して、その日のうちに手術を受けました。手術は、胃カメラを口から挿れて内視鏡で病巣を切除する方法で、かかった時間は2時間程度だったと思います。術後4日間は経過観察だったので、入院はトータルで5日間でした。腹部に穴を開ける必要がなかったので、切除よりはかなり負担が少なかったと思います。

退院してからは、半年ごとに胃カメラ、造影CTと血液検査を受けています。術後2年が経過したころから、胃カメラ検査は年に1回になりました。

手術からちょうど3年が経つ今でも、検査結果を聞く前は毎回少しドキドキしますね。

定期的な検査の大切さを実感

―― 胃がんの経験を振り返って思うことはありますか?

私の場合は、本当に初期の段階でがんを発見できて本当にラッキーだったと思っています。これまで何気なく受けてきた人間ドックの大切さを実感しました。

また、がんを経験したことで「今やれることはできるだけ今やる、会いたい人には今会いに行く」というように考え方や行動が変わったように思います。人はいつ死ぬかわからないからこそ、今日健康でいられることは、けっして当たり前なことじゃないんですよね。

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この記事の監修者

佐藤 太郎(さとう たろう) 先生
大阪大学医学部附属病院 がんゲノム医療センター 准教授
監修者の写真

1993年弘前大学医学部卒業。内科医、米国での研究留学を経て、近畿大学腫瘍内科へ。2011年より大阪大学大学院医学系研究科に在籍。2023年4月より現職。胃がん、大腸がんなどの消化器疾患の抗がん剤治療や緩和ケア、がんゲノム医療を中心に診療を行っている。

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