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体験談
胃がん

外見の変化と実践したケア ~脱毛による蒸れ・かゆみとの格闘~

#副作用#アピアランス#ピックアップ
公開日2023.05.24
お名前
Yさん
性別
女性
罹患時の年齢
30代
がん種
胃がん

【プロフィール】

埼玉県在住。夫と子ども2人(7歳と4歳)の4人暮らし。 

下のお子さんの産休・育休中だった2018年3月(当時39歳)にステージ4の胃がんと診断され、その後、抗がん剤治療と胃の全摘手術を経て、現在(2022年)も闘病中。


***


抗がん剤治療の副作用である脱毛によりウィッグを導入し、現在も、脱毛があるときには使用しています。脱毛という外見の変化、その対応により起こった頭皮のかゆみという新たな症状、これらの悩みとどのようにして付き合ってきたのか語ってもらいました。


治療を開始してから徐々に髪の毛が抜けていった


ーー治療開始後に脱毛が起こったときの様子を教えてください。


ステージ4の胃がんと告知されてから最初の治療が終わり、2番目の治療を開始して1カ月くらい経過した頃に髪の毛が抜け始めました。それから徐々に抜けていき、さらに1カ月後くらいに3分の1くらいまで髪の毛の量が減りました。全体的に薄くなっていく感じで、最終的に全て抜けることはなかったですね。


ーー毛が抜けることに対して事前に何か情報収集をしていましたか?


他の人はどうしているのか気になっていたので、がん患者が集まるコミュニティで「みんなどんな感じで毛が抜けましたか?」「その間どういう風に対処していましたか?」という質問をして情報を集めていました。2番目(2ndライン)の治療が始まって、医師から「毛が抜ける」と言われたときにウィッグに関する情報も調べました。


試行錯誤しながら買い足していったウィッグ


ーーウィッグを購入したタイミングを教えてください。


ウィッグは最終的に3つ買いました。1つ目は髪が抜け始めて半月ほどたった頃に3,000円くらいの安いものをネットで買いました。ある日ツルっと抜けちゃったらウィッグを買いに行くのがしんどいと思ったので、髪の毛が半分くらいなくなったタイミングで買いました。


ーー1つ目のウィッグの着け心地や使い勝手はどうでしたか?


1つ目のウィッグは頭にフィットしませんでした。自分では頭が大きいと思っていましたが、髪の毛が抜けた状態では毛のボリュームがなくなって、ハチ(頭の横まわり)の大きさが変わってしまったんです。インターネットで買ったウィッグは自身でサイズの調整をする必要がありますが、脱毛の状況によって調整するのは難しかったです。


ーーそれで2つ目のウィッグを購入したということですね。


そうですね。1つ目のウィッグで問題なければ1つでよかったのですが、サイズが合わなくて日常使い続けるのは厳しいと思ったので、2つ目として医療用ウィッグを購入しました。高いウィッグは毛が減ってきたら詰め直したり、脱毛の状態によってサイズを調整してくれるので、そういったところもいいと思ってますね。


ーーでは、3つ目のウィッグはどのような経緯で購入しましたか?


1つ目も2つ目も着けていると蒸れてかゆいので、3つ目として頭頂部に髪の毛が付いていない河童(かっぱ)みたいなウィッグも購入しました。頭頂部はガーゼで覆われていて、頭頂部以外に髪の毛が付いているタイプのウィッグです。そのウィッグを着けて帽子を被るとかゆくなくなりました。


でも、既製品でヘアスタイルが好みではなかったこと、頭頂部は涼しいけど結局帽子を被ったら暑いことが原因で、使用頻度は少なかったです。


今も治療の影響で脱毛をしているので、(インタビューの最中も)2つ目に買ったウィッグを着けているんですよ。めっちゃかゆいという訳ではないですけど、今すぐ取って解放したいです。


帽子ではなくファッションとして見られるようなターバン


ーーウィッグ装着時の蒸れやかゆみを軽減するための対策方法を伺いましたが、髪の毛が抜けること自体に悩みやストレスはありましたか?


抜けた毛を見てつらいと思ったことはないですね。抜けているときは、外見の変化というよりも抜けた毛を掃除することに対してストレスを感じていました。バスタオルに付いた髪を抜いてから洗濯することとか、浴室や床に落ちた髪をモップで毎回掃除するのは大変でした。


あと、髪の毛が抜けている間は頭皮がチリチリしてかゆかったです。


ーーそれぞれの悩みを解決するために何か工夫されたことはありますか?


抜けた髪の毛が床に落ちにくくするために帽子を被っていました。脱毛中の頭皮のかゆみに対しては、かゆみを減らすために刺激の少ないシャンプーを使っていましたね。


ただ、日常的には2つ目に買った医療用のウィッグを着けているのですが、このウィッグは蒸れを回避することはできないので、ウィッグを着けずにターバンを着けて蒸れを防いでいました。


ーーターバンという選択肢もあるのですね。帽子ではなくターバンを着けるようになった理由は何でしょうか?


外見は気にしていないと思っていても、脱毛しているときに帽子を被ると『病人感』が出てしまうのが嫌でした。まわりとコミュニケーションをとるときに、この人がんなんかなと思われていたら、説明しなきゃいけないという気になってしまうのが面倒でしたね。なので、帽子ではなくファッションとして見られるようなターバンを着けていました。


ーー蒸れ対策としてだけではなく、相手からどう見られるかということを考えたときにファッションアイテムとしてターバンを取り入れたのですね。


病人じゃなくて普通に生活したいという気持ちはもちろんありますが、第三者から病人に見られたくないのは説明が面倒くさいから見られたくないんですよね。相手に説明していないことに居心地の悪さを感じてしまうので、容姿を整えないと、と考えていました。


ーーなるほど。最後に、脱毛の対策として取り入れるとよいことはありますか?


私の場合、ウィッグはしっかりしたものを1つ買えばよかったなって思っています。頭に合っていないと被れないので、値段は高いけどセミオーダーみたいなことができるお店で買うのがおすすめです。高いウィッグは「毛が減ってきたからもう一回詰めて」とか「毛が生えてきたからちょっと拡げて」とかお願いすればやってもらえるんですよ。


日中は蒸れないように帽子を被るのもいいですね。あと、脱毛中は毛がいっぱい背中に落ちるので、黒など濃い色の服を着ていました。


髪の毛が生え始めているときは思い切って美容院で髪の毛を整えてもらってウィッグを脱いでもいいんじゃないですか、ベリーショートもいいですよ。

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この記事の監修者

佐藤 太郎(さとう たろう) 先生
大阪大学医学部附属病院 がんゲノム医療センター 准教授
監修者の写真

1993年弘前大学医学部卒業。内科医、米国での研究留学を経て、近畿大学腫瘍内科へ。2011年より大阪大学大学院医学系研究科に在籍。2023年4月より現職。胃がん、大腸がんなどの消化器疾患の抗がん剤治療や緩和ケア、がんゲノム医療を中心に診療を行っている。

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