ストーマを保有しての外出に、不安を感じる方も少なくないでしょう。しかし、事前にしっかり準備しておけば必要以上に心配することはありません。この記事では、ストーマ保有者が外出するときに気をつけることや持ち物についてお話しします。
Q.ストーマを作ったあと、いつから外出できますか?
A.主治医から指示を受けていない場合、特に制限はありません。日常的な便の排出・装具の交換に慣れたら、まずは近所など短時間の外出から徐々に慣らしていくといいでしょう。
外出する前に気をつけること
- 外出する前の食事では食べ過ぎに注意し、油を多く使った料理は控えておく
- 自分の体力に合わせて無理のない計画を立てる(装具を交換できる場所も事前に調べておく)
- 短時間の外出でも交換用の装具やケア用品を持ち歩けるよう準備しておく
- ストーマ装具を締め付けない服装を選ぶ
きちんと準備しておけば、過度に心配する必要はありません。自分のペースで外出する機会をつくっていきましょう。
Q.外出先で漏れてしまったり、もしものことがあったりしたらと思うと不安です
A.外出先、または移動中のトイレの場所をあらかじめ調べておきましょう。ストーマ装具を交換しやすいオストメイト対応トイレや多目的トイレなど、広めのトイレの場所を事前に把握しておくと安心です。

オストメイト対応トイレの場所は、交通機関や公共施設、ショッピングセンターなどさまざまな場所に増えつつあります。各自治体のホームページや「オストメイトJP」などで調べることができます。
特に電車で移動する場合、よく利用する沿線については利用する駅以外にもどこの駅に広めのトイレが設置されているか把握しておくと、もしものときに安心です。
ご自身のストーマ装具にできる対策として、普段から水様便が出やすい方は、凝固剤の使用もおすすめです。装具内に入れておくことで便をゼリー状に固めてくれるので、もれを防止する効果やにおいを軽減する効果があります。
Q.外出するときに必要な持ち物はありますか?
A.外出する際は、常に予備の装具などを持ち歩くようにしましょう。近所のスーパーに数分出かけるなど、短時間の外出でも同様です。
日頃から携帯しておくもの
- 保険証
- 身体障害者手帳
- 使用している装具のメーカー・商品名と商品番号などを書いたメモ
- ストーマ装具(1セット) ※フリーカットの面板を使用している場合は、事前に穴をカットしておく
- 交換時に使用している剥離剤や洗浄剤、被膜剤など
- ストーマまわりを洗浄するための清拭(せいしき)剤や拭き取るためのシート(ガーゼやおしり拭き、ウェットティッシュ) ※水を使わずに拭き取るだけでよいタイプのものがおすすめ
- 廃棄用のビニール袋 ※防臭のゴミ袋や臭いを遮断できるジッパー付きの袋がよい
- 交換時に衣類を留めておく洗濯ばさみやクリップ
- 着替え用の下着(1枚)
オストメイト対応トイレが利用できず、装具交換時に水が利用できない状況に備えて、水無しでも使用できる洗浄剤を用意しておくといいでしょう。
他にも、使用済みのストーマ装具を破棄できない場合に備え、おむつ用ゴミ袋などの防臭効果のある袋も持ち歩いておくと安心です。特に抗がん剤治療中の場合は、排せつ物に抗がん薬の成分が含まれる可能性があるので、袋を二重にして口元をしっかり閉じて廃棄する必要があります。袋を少し多めに用意しておくといいでしょう。
また、公共のトイレは多くの人が利用します。排せつのにおいが心配な場合は携帯用の消臭スプレーなどもあると便利です。


