がん相談支援センターなどの相談の現場では、日々、患者さんからさまざまな声が寄せられています。相談員は、そうした不安や迷いを受けとめながら、患者さんの思いを少しずつ整理していけるよう、一緒に話を進めていきます。
気をつけていたのになぜ自分が……これからどうなってしまうのでしょうか
検診を受けるなど健康に気を配って過ごしてきたのに、予期せず病気を宣告され「なぜ自分が」と戸惑うのは自然な反応です。理不尽さや、これからの生活への不安で、頭がいっぱいになることもあります。
インターネットなどで調べてみても、そこに記載されている一般的な症状や治療の目安と、自分の状況をどう結びつければよいか迷うこともあるでしょう。
気持ちが整理できていなくても大丈夫です。相談支援センターで感じている不安や疑問を言葉にしながら、何を知りたいのかを少しずつ見つけていくことが、先を考える手がかりになります。
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がんと診断され、つらい気持ちのときに
周りの人に気持ちを伝えても、わかってもらえていない気がします
強い不安を抱えていても、周囲との温度差を感じ、「わかってもらえない」と孤立感や孤独感が深まっていくこともあります。気を遣わせまいとして本音を飲み込み、さらに苦しくなることもあるでしょう。
気持ちのつらさを和らげるための専門的な心のケアやサポート体制は、多くの医療機関で整えられています。医療者や相談員に気持ちを言葉にしていくことが、孤立をやわらげる一歩につながります。
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がんと診断されたあなたへ、不安を感じたときには
入院も手術もすべてが不安で仕方ありません
入院や手術といった出来事そのものに、はかり知れない恐怖や不安を感じるのは珍しいことではありません。先の見えなさが、不安をいっそう大きく感じさせることもあります。
入院生活の流れや手術に関する一般的な目安は、施設ごとに案内が用意されていることが多く、事前に確認することで少し見通しが立ちやすくなる場合もあります。
「不安でたまらない」という気持ちを無理に抑え込まず、安心できるペースで、知りたい情報を少しずつ整理していくことが大切です。
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あなたにとっての「最適な治療」を医療チームが支援します
その時々の状況によって、治療を頑張りたい気持ちとやめたい気持ちが揺れ動きます
体調の変化や日々の出来事によって、治療を頑張りたいと思う日と、もうやめたいと思う日が波のように訪れるのは、けっして珍しいことではありません。気持ちが一定でいられないことに、戸惑う方もいます。
一般的な治療方針の目安はあっても、どのような選択が自分にとって納得できるかは、その時々の価値観や生活の状況によって変わっていくものです。
心の中に矛盾する思いがあっても大丈夫です。揺れながら考えている時間そのものが、今の自分を大切にしようとする過程でもあります。
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がんと上手につき合うための工夫
主治医の先生には「つらい」と言えなくて…
治療を任せている先生に申し訳なさを感じ、「つらい」という本音を言葉にできず、気持ちを抱え込んでしまう方もいます。
医療者に対しても、「この人には言えるけれど、別の人には言いにくい」と、相手によって伝えやすさが変わるのは自然なことです。
直接伝えにくい思いは、相談支援センターのような第三者に話すことで少しずつ整理されることがあります。言葉にするうちに、自分が何に困っているのかが見えてくる場合もあります。
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主治医やほかの医療従事者への相談のコツ
今までできていたことが難しくなり、自分だけが取り残されたように感じます
病気や治療の影響で、これまで当たり前にできていたことが難しくなり、生活の形が変わってしまうことに、強い喪失感や孤独感を覚えることがあります。
症状の回復や生活への影響には個人差がありますが、日々を過ごしやすくするための支援や、つらさを和らげる工夫はさまざまに用意されています。
できなくなったことだけでなく、今の自分にもできていることに、そっと目を向けてみることも助けになります。
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がんと上手につき合うための工夫「3. 日常生活におけるストレスへの対処方法」
がんの治療中、状況や気持ちが揺れ動くのは自然なことです。迷いが生まれたり、不安で立ち止まったりすることも、決して特別なことではありません。そんなとき、あなたの思いを言葉にし、一緒に考えてくれる相談先があります。
状況や気持ちは人それぞれ違い、必要な情報やサポートも同じではありません。「こんなことで相談してもいいのかな」と感じるようなことでも大丈夫です。少し立ち止まって思いを言葉にしてみることが、納得できる治療や選択につながることもあります。小さな疑問や不安でも、気軽に相談してみてください。
取材協力:奈良県総合医療センター


