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胃がん

胃がんの検診について

#検診#精密検査#症状
公開日2023.05.24

胃がんは、日本人に多く、50歳以降に急増する傾向があります。胃がんはかつて日本人のがんによる死亡数の第1位でしたが、近年では診断方法と治療方法の向上により、男性では第3位、女性は第5位となっています。胃がんは、早期発見・早期治療によって治る可能性が高くなる一方、その初期には自覚症状がほとんどありません。そのため、早期発見には、定期的に検診を受けることが欠かせません。


胃がん検診の基本情報


現在、胃がんの死亡率を減少させることが科学的に認められ、胃がん検診として推奨されている検診方法は「胃部X線検査」または「胃内視鏡検査」です。


【胃がん検診について】


胃がん検診はその検査内容や受診機関によって費用が変わりますが、一般的には10,000円〜20,000円くらいが目安となります。また自治体によって、年齢に応じて一部または全額助成が受けられる場合があるので確認してみてください。


以下は自治体による胃がん検診の概要です。


対象者

50歳以上(当分の間、胃部X線検査については40歳代に対し実施可)


受診間隔

2年に1回(当分の間、胃部X線検査については年1回実施可)


主な検診内容

問診、胃X線検査または胃内視鏡検査


費用

自治体にお問い合わせください。

※各自治体が規定を設けています。年齢等によって無料または有料の場合があり、さらに、胃内視鏡検査で生検(疑いのある細胞を切除し顕微鏡で調べる検査)が行われた場合、その費用は保険診療として別途請求があり、自己負担が生じる場合があります。


受診場所と問合せ先

地方自治体(都道府県、市町村、特別区)や保健所など

検査結果は、検査後10日〜1カ月ほどで文書にて通知されます。


胃がん検診の流れ



一般的な胃がん検診では、医師の問診後、胃内視鏡検査または胃X線検査のどちらかの検査を受けます。検査の結果が「異常なし」だった場合は、2年後にまた同じように胃がん検診を受けます*1。一方、結果が「異常あり」だった場合は、精密検査を行う必要があります。


*1 胃部X線検査については年1回実施可


一般的に胃がん検診の精密検査は胃内視鏡検査によって行われます。内視鏡で病変部を採取(生検)し、顕微鏡でがんかどうかを判定します。精密検査の結果、がん(悪性腫瘍)と判明した場合は、内視鏡治療や手術、薬物療法などによる治療を受ける必要があります。また、良性の病変と判明した場合も主治医の指示に従うようにしてください。


胃がんは早期発見ができれば、5年生存率(診断後から5年生存している割合)は90%以上とされています。胃がん検診で「異常あり」という結果を受け取った場合は、必ず精密検査を受けるようにしましょう。


胃がん検診の方法


問診


医師から現在の病状、既往歴、家族歴、過去の検診の受診状況などの確認があります。


胃部X線検査


一般的に「バリウム検査」といわれる胃部X線検査は、発泡剤とバリウム(造影剤)を服用し、X線を照射することで、胃の中の状態を観察する検査です。発泡剤によって膨らませた胃壁に、バリウムを満遍なく付着させることで胃全体の大きさや形、粘膜の状態などを確認することができます。さまざまな角度から撮影を行うので、検査中は、撮影技師の指示に従って、体の位置を動かしましょう。


検査前日は、夕食を20時ごろまでに済ませ、21時以降の飲食、喫煙は控えましょう。水分の摂取や服薬についても制限がありますので、医療機関の指示に従いましょう。検査自体の所要時間は約5分ほどです。バリウムは便秘を引き起こすことがあるので、検査終了後は下剤を服用します。


注意点

・放射線を使用するため、妊娠中もしくは妊娠の可能性のある方はこの検査を受けることができません

・バリウムを飲むことにより、便秘や腸閉塞が起こることがあります。過去にこの検査でこれらの症状が出た方や、水分制限を受けている方は、検査を受ける前に医師に相談しましょう

・下剤によっておなかが緩くなることがあります

・放射線被ばくによる健康被害はほとんどありません

・検査当日は朝食が食べられません


胃部内視鏡検査


一般的に「胃カメラ」といわれる検査です。口または鼻から胃の中に内視鏡を挿入し、胃の内部をカメラでモニターに映し出して観察する検査です。検査時に疑わしい部位が見つかれば、そのまま内視鏡で組織を採取する生検を行う場合もあります。


検査前日は、夕食を21時ごろまでに済ませ、それ以降の飲食、喫煙は控えましょう。お水は飲んでも構いません。当日の朝食は絶食です。お水(200ml位)は可能ですが、牛乳・ジュース・お茶などは控えましょう。


検査は、のどに麻酔を行ってから実施します。不安を感じる方は鎮静剤を使用できる場合もあります。検査は10分ほどで終わりますが、検査後ものどの麻酔が効いているため、1時間ほどは飲んだり食べたりできません。


注意点

・常用薬、アレルギーがある場合は医師に相談してください

・高血圧の薬などの服薬が必要な方は検査当日の午前6時(検査開始時刻の3時間前)までに服用してください。

・検査当日は朝食が食べられません


※胃部X線検査、胃内視鏡検査のほかに、ペプシノゲン検査、ヘリコバクターピロリ抗体検査などが行われることもあります。

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この記事の監修者

佐藤 太郎(さとう たろう) 先生
大阪大学医学部附属病院 がんゲノム医療センター 准教授
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1993年弘前大学医学部卒業。内科医、米国での研究留学を経て、近畿大学腫瘍内科へ。2011年より大阪大学大学院医学系研究科に在籍。2023年4月より現職。胃がん、大腸がんなどの消化器疾患の抗がん剤治療や緩和ケア、がんゲノム医療を中心に診療を行っている。

参考資料

  • 国立がん研究センターがん情報サービス「胃がん検診について」
  • 国立がん研究センターがん情報サービス「がん種別統計情報 胃」
  • 国立がん研究センターがん情報サービス「最新がん統計」
  • 日本対がん協会「胃がん検診について」
  • 日本消化器内視鏡学会「胃がん検診を受けようと思っていますが、バリウムと胃カメラ、どちらの方がよいですか?」
  • NHK健康チャンネル「国が推奨する5つのがん検診の対象年齢や検査方法」
  • 東京都福祉保健局 とうきょう健康ステーション「がん検診について 胃がん」
  • 大阪がん循環器病予防センター「胃がんについて」

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