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治療中に知っておきたい生活まわりのサポートサービス

#サポートサービス#日常生活#相談
公開日2023.05.24

がんの治療をしながら、自宅で生活を続ける方も増えてきました。しかし、急に体調が変化したり、日常生活を1人でこなすのが難しくなったりすることもあるかと思います。「外に買い物に行けない」「一人でお風呂に入れない」といった時に役立つのが、さまざまなサポート体制です。治療中でも無理なく自宅での生活を送れるようにするサポートがたくさんありますので、自身の生活に必要なものをぜひ探してみましょう。


治療中に調子が悪い時でも頼れるサービス


治療中に助けが欲しいと感じた時、無理をせず頼れるサービスを頼りましょう。体調が優れないまま無理して生活をしていると、精神的な負担が大きくなるだけでなく心にも余裕がなくなってしまいます。


困った時に活用できるサービスを9つ紹介します。なかには介護サービスもありますが、介護といえども高齢の方以外も受けられます。


介護=なんらかの理由により日常生活に支障がある方をサポートするものです。「自分にはまだ介護は必要ない」と思わず、ぜひ広い視点でいろいろなサービスを見てみましょう。


配食サービス


自分では調理できなかったり、買い物に行けなかったりする時に利用したいのが配食サービスです。電子レンジで温めるだけで食べられる冷凍の弁当や、毎日決まった時間に弁当やおかず、食材を配達してくれるサービスなどがあります。通常食のほかに、柔らかく調理したメニューを扱っているサービスもあります。食事を取りづらい症状がある時に便利です。


栄養バランスの取れた食事を届けてくれるので、安心して日々の暮らしに取り入れられるでしょう。なかには管理栄養士が監修しているサービスもあり、日々の健康管理にもぴったりです。


また最近はチェーン店や地元の店舗のメニューを1食単位で届けてくれるデリバリーサービスも増えています。


送迎サービス


自分で車を運転できない方、長距離を歩くのが難しい方向けに送迎サービスがあります。介護タクシーや福祉タクシーなどを使うことで、車椅子に乗ったまま利用することも可能です。病院内への付き添いも頼めるので、一人での移動や外出が不安な方にも向いています。


お住まいの市区町村のホームページに送迎サービスの案内が掲載されているので、そちらをチェックしてみましょう。


子育て支援


体調が優れない時に、ただでさえ大変なことが多い子育てを行うのはとてもつらいものです。小さい子どもは、なかなか目も離せないでしょう。「誰か代わりに保育園の送迎をしてくれないか」「短時間でいいので面倒を見てもらいたい」といった時に役立つのが子育て支援です。


利用したい時は、市区町村の子育て支援窓口に相談してみてください。企業が主体となって行っている民間の子育て支援もあるので、こちらも検討してみましょう。一時預かりサービスや託児所、放課後子ども教室などがあります。


在宅療養支援診療所


在宅療養支援診療所とは、通院が困難な患者さんの自宅を訪問するサービスを行っている施設のことです。定期的に医師が自宅を訪問してくれるので、外に出ることなく家にいながら療養を続けられます。


24時間365日体制で医師や看護師と連絡が取れるため、体調が急変した時も安心です。


地域包括支援センター


地域包括支援センターでは、介護を必要とする方にサービスを届けるための支援を行っています。介護だけでなく医療面でのサポートなども総合的に行ってくれる施設です。


対象の地域に住んでおり、65歳以上であれば利用できます。どのようなサポートがあるのか、何を利用すべきなのかわからない時は地域包括支援センターに相談することで、自分にぴったりのものを紹介してもらえるでしょう。


福祉用具貸与


自宅でも体に負担をかけることなく暮らせるよう、車椅子や介護ベッド、歩行器などをレンタルできます。良い製品など値段が張るものでも、介護保険を使うことで気軽にレンタルできるため、お値段を見て諦めていたものでも気にせず使えるようになるでしょう。


どのような用具があるのかがわからない場合は、がん相談支援センターのソーシャルワーカーに相談すると、必要な用具の手配をしてもらえます。


訪問サービス


訪問介護や入浴介護、訪問看護など、訪問サービスにはさまざまなものがあります。訪問リハビリテーションを利用して、自宅でリハビリを行うことも可能です。


一人でお風呂に入れなかったり、食事や排せつ、家事などが難しかったりする場合は利用を検討してみてください。


通所サービス


通所サービスとは、自宅ではなく施設で支援を受けられるサービスのことです。デイサービスセンターに通うことで、食事や入浴の支援を受けられます。日常動作の訓練を受けることも可能です。


リハビリやレクリエーションも受けられるため、自宅での療養に孤独を感じてしまう方、一人ではつらいと感じてしまう方によいでしょう。


施設入所サービス


短期間だけ入所できるショートステイを利用すれば、生活の拠点を自宅に置きながら必要なケアを受けられるようになります。入浴や排せつなどの介護はもちろん、自立した生活を送るための訓練も受けられることが特徴です。


これらのサービスを利用する方法は?


このように、治療中の生活をサポートする制度には多くのものがあります。しかし、「どのサービスを使えば生活が楽になるのか」「どのようにしてサービスを始めればいいのか迷ってしまう」という方もいるでしょう。サービスを受ける方法としては、主に次の3つがあります。


医療従事者に相談する


何かサポートがあれば使いたいと感じたら、まずは主治医や薬剤師、看護師などに相談してみてください。どのような場面で困ることがあるのか、どのようなサービスがあったら便利だと感じているかを率直に伝えてみましょう。配食サービスや送迎サービスなど、利用できるサービスについてアドバイスをもらえます。必要に応じて要介護認定を受けるために必要な書類の作成もお願いできます。


病院にがん相談支援センターが設置されている場合は、そちらに相談してみるのもよいでしょう。


オンライン健康相談を利用する


タイミングによっては、医師や看護師に相談に行くのが難しい場合があるでしょう。そのような時は、オンライン健康相談を利用してみてはいかがでしょうか。どのようなサービスが使えるのかはもちろん、体調に関する相談も可能です。


体調が悪くて外出できない時でも、オンライン健康相談を利用すればLINEやメール、テレビ電話などを使って自宅にいながら医師に健康相談ができます。夜中まで対応してくれるサービスもあるので、いざという時のために登録しておくだけでも安心です。


介護保険の申請をする


サービスを利用するためには、介護保険の加入が必要なものが多くあります。介護保険を使うことで自己負担額を減らすことが可能です。保険の対象となる場合は申し込みをしておかないと必要以上に出費が増えてしまう原因となります。


介護保険の申請は、市区町村の窓口で行うことが可能です。申請後、主治医に診断書を書いてもらったり、訪問調査を受けたりなどの審査を受けなければなりません。審査が通れば体の状態に応じて、要支援や要介護などの認定を受けられるようになり、訪問サービスや福祉用具貸与、送迎サービスなどを少ない負担額で受けられます。


在宅での療養はさまざまな医療従事者に支えられている


自宅にいながら無理なく療養を続けるために、さまざまなサービスが提供されています。医師や看護師、薬剤師や理学療法士など多くの医療従事者が連携しているため、通院と変わらないようなサポートを受けられることが特徴です。


困ったことがあれば、多くの医療従事者が連携を取りながらいつでも対応してくれます。助けや支えが必要だと感じた時は、気軽に聞きましょう。


多様なサポートの上手な活用を


治療中に利用できるサポートには、医療従事者の手を借りるものから、配食サービスや子育て支援など自身で利用できるものまでさまざまあります。「一人では生活が難しい」「誰かの力を借りたい」と感じた時は、遠慮せずにすぐ相談・利用してみてください。


どのようなサポートを受けるべきかわからないという方は、まず地域包括支援センターに相談してみるとよいでしょう。ここでは、どのようなサポートを受けたらよいのか、あなたに適した案を出してくれます。


自宅にいながらでも医師や看護師、薬剤師など多くのスタッフのケアを受けられます。「病院に行った方が質の高いケアを受けられるのでは?」と思い、無理に通院しなくても大丈夫です。自身に合ったサポートを受けて、毎日のつらさや悩みを少しでも軽減しましょう。

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この記事の監修者

佐藤 太郎(さとう たろう) 先生
大阪大学医学部附属病院 がんゲノム医療センター 准教授
監修者の写真

1993年弘前大学医学部卒業。内科医、米国での研究留学を経て、近畿大学腫瘍内科へ。2011年より大阪大学大学院医学系研究科に在籍。2023年4月より現職。胃がん、大腸がんなどの消化器疾患の抗がん剤治療や緩和ケア、がんゲノム医療を中心に診療を行っている。

参考資料

  • e-GOV法令検索「昭和六十二年法律第三十号 社会福祉士及び介護福祉士法」
  • がん情報みやぎ「自宅療養について」
  • 国立がん研究センターがん情報サービス「地域包括支援センター」
  • 国立がん研究センターがん情報サービス「療養生活を支える仕組みを知る」
  • 厚生労働省「介護事業所・生活関連情報検索 介護保険の解説 サービス利用までの流れ」

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