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がんと診断され、つらい気持ちのときに

#心のケア
公開日2023.05.24

がんと診断され、「何かの間違いに違いない」「どうして自分だけが」「助からないかもしれない」などの不安な気持ちや気分の落ち込みを感じていませんか。これらは、がんと言われた時に起こる自然な反応です。こうした心の状態をケアする方法やつらさの吐き出し方などについて見ていきましょう。 


がんの診断であなたの心はつらさを抱えていないか 


心に大きなストレスを受けた時、ヒトの心は大きくゆれ動きます。 


がんの告知直後は怒りや悲しみでつらくなることも 


「聞きたくなかった」「知りたくなかった」と目を背けたくなる気持ちや「何も考えられない」といった思考停止、または、「なぜ自分が」と怒りを感じることもあるかもしれません。感じ方は人それぞれに違っていても、事実を受け止めようとした時、怒りや悲しみの気持ちが現れます。怒りや悲しみ、現実を拒絶する気持ちは、ヒトが大きなストレスから心を守るための自然な反応です。 


大きなストレスによる気持ちの落ち込みは、浮き沈みを経ながら、2週間ほどかけて少しずつ落ち着いてくるといわれています。


ただし、日常生活に強い影響が出るほどつらい気持ちが続くようなら主治医に相談してみましょう。 


怒りや悲しみのあとは、生活、家族、これからのことに不安を感じるかもしれない 


気持ちの落ち込みが落ち着いてくると、「あの人にはどうやって伝えよう」「治療費はいくらかかるのだろう」「家族に迷惑をかけてしまうな」など生活や家族・大事な人に関する心配ごとや、「仕事は続けられるかな」「どんな治療をするのだろうか」といった先の見通しが立たないことに不安を感じるかもしれません。 


漠然とした不安を抱えているときは、問題に優先順位をつけて大切な問題から一つずつ整理していくことで不安な気持ちが落ち着く場合もあります。 


身近な人にそのままの気持ちを話してみては 


慣れないうちは不安やつらい気持ちを言葉にすることが難しいかもしれません。不安やつらい気持ちは人それぞれです。上手に話すことができなくても、ありのままの気持ちを思い切って打ち明けてみましょう。 


主治医や医療スタッフは自身の味方 


がん治療では主治医を含めた医療チームが自身を支えてくれます。 


病状や治療についての不安や疑問は抱え込まずに、思いをそのまま伝えるようにしましょう。小さなやり取りの積み重ねが医療関係者との信頼関係を築くことにつながります。自身にとって心強い味方となるのではないでしょうか。 


治療を受ける上では自身の希望も大切にされます。大切にしたいことがあれば主治医に伝えましょう。 


家族や信頼のおける友人は心の支えに 


がんと告げられたあとは、周囲から切り離されたような孤独感を感じる方も少なくありません。 


気持ちがうまく表現できなかったり、まとまらなかったりするかもしれませんが、口に出して伝えてみることも必要なのかもしれません。家族や信頼のおける人に話すことで、気持ちの整理や振り返りができ心の支えにつながることもあります。 


頼りになる存在はほかにも 


身近な人だからこそ打ち明けられない、医療関係者との関わりをうまく築くことができない、不安の原因が分からないなどつらい気持ちが続く時は相談できる機関や場所があります。 


がん相談支援センターは頼りになる相談窓口 


がん相談支援センターとは全国のがん診療拠点病院などに設置されたがん相談窓口で、国が指定した研修を終了した相談員が対応しています。 


治療や生活への不安、がんに関するどんなことでも相談できます。また、患者さんやその家族だけでなく、地域の方々どなたでも無料で利用可能です。相談は面談または電話で行われ、さまざまな不安や悩みに応えてくれます。 


相談した内容は、原則自身の許可なしに他者に知られることはありませんのでご安心ください。 


患者会や患者サロンは患者さん同士つらい気持ちを共有できる場所 


がん患者会や患者サロンでは、患者さん同士の交流、場合によっては医療関係者への相談の場が設けられています。 


同じような問題を抱えている患者さん同士では、気持ちを共感し、お互いに励まし合い、情報交換が行われます。また、医師や看護師などの医療関係者に相談できる場が設けられている場合もあります。 


患者会や患者サロンに興味がある方はソーシャルワーカーに相談してみるとよいでしょう。 


心のケアの専門家が自身を支えることも 


つらい気持ちが続き日常生活に支障をきたすようであれば、心のケアの専門家に相談することもできます。 


心のケアには専門家である精神腫瘍医(心療内科医、精神科医)、心理士が対応にあたります。まずは主治医や看護師に相談してみましょう。主治医や看護師への相談が難しい場合は、がん相談支援センターで情報を得ることもできます。 


心のケアを忘れずに 


心のケアは、ストレスによる不安や落ち込みなどの心の反応を和らげることです。自身の心はどのような状態でしょうか。 


心のケアを行うためには自身の心の状態を知るところからです。心の状態をうまくつかむことができない時は、この一週間の気持ちのつらさはどうだったか、「眠れない日が続く」「何に対しても興味がわかない」などの生活に支障はなかったかどうかを振り返ってみましょう。 


つらい気持ちで生活に支障が出ているような場合は、主治医を含む医療関係者やがん相談支援センターなどで相談した方がよいでしょう。

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この記事の監修者

佐藤 太郎(さとう たろう) 先生
大阪大学医学部附属病院 がんゲノム医療センター 准教授
監修者の写真

1993年弘前大学医学部卒業。内科医、米国での研究留学を経て、近畿大学腫瘍内科へ。2011年より大阪大学大学院医学系研究科に在籍。2023年4月より現職。胃がん、大腸がんなどの消化器疾患の抗がん剤治療や緩和ケア、がんゲノム医療を中心に診療を行っている。

参考資料

  • 国立がん研究センターがん情報サービス「がんと上手につき合うための工夫」
  • 国立がん研究センターがん情報サービス「がんと心 がんと向き合う”心のケア”」
  • 国立がん研究センターがん情報サービス「がん相談支援センターとは」
  • 国立がん研究センターがん情報サービス「がん相談支援センターについてのQ&A」
  • 国立がん研究センターがん情報サービス「専門家による心のケア」
  • 国立がん研究センターがん情報サービス「緩和ケア」

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