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職場に病気や治療のことを伝えるヒント

#病気を伝える
公開日2023.05.24

がんと診断され、自身も動揺している中、家族や職場、友人たちなどまわりの方々へどのように伝えたらよいか、悩む方は少なくありません。特に職場への共有は、治療中や治療後の生活に大きな影響を与えるため、不安に思う方も多いでしょう。自身のがんについて、どのようなタイミングでどのような内容を職場に伝えたらよいか、伝えないという選択肢も含めて考えていきましょう。


職場に『いつ』『何を』伝えたらよいか


がんと診断された直後、その事実を職場に伝えたら「仕事を辞めさせられるかもしれない」「治療を受けても今の通り復帰できないかもしれない」など、不安な気持ちを持つことでしょう。しかし、自身に現在の職場で仕事を続けていきたいという意思があれば、自ら退職を申し出る必要はありません。まずは、職場に『いつ』『何を』伝えたら、その後の治療と仕事を円滑に進められるか、整理して考えてみましょう。


病名を明かすかどうかは自身の意思で


病名を職場に伝えるかどうかは、自身の判断で決めることができます。しかし、がんの場合、一定の治療期間を必要とします。それに伴い、半日や終日の休暇取得、一時休職が必要になるなど、会社の就業規則や休暇制度を活用する機会が増えると考えられます。


また、医療費が高額になった際には、職場が加入している健康保険組合の高額療養費制度や傷病手当金を利用する可能性もあります。こうした制度を活用するためにも、職場の誰にも病名を伏せたままにすることは難しいかもしれません。


とはいえ、現在の治療法や治療の経過など、知られたくないことまで詳しく説明する必要はありません。職場側の担当者と話を進めながら、双方にとって『伝えたほうがよいこと』を確認し、自身が話してもよいと考える範囲で、情報共有をしていきましょう。


職場には休暇期間と復帰する際に必要な配慮を伝える


一方、情報を受け取る側である会社が最も必要とする情報は『治療のために必要な休暇期間』『治療後に仕事に復帰する際に必要な配慮』の2つです。


まず、治療のために必要な休暇期間は、あなたが安心して治療に臨むために必要な情報であると同時に、会社側としても、自身のために活用できる休暇制度を勘案したり、休みの間に問題なく業務を進める体制づくりを考えたりするうえでとても重要な情報です。治療の状況によっては、なかなか仕事を休むめどが立ちにくいこともあるかもしれませんが、そのような状況もふまえて遠慮なく伝えましょう。


自身が職場に復帰する際には、会社側も万全の体制で受け入れようと相応の準備をして帰りを待っています。その時に、配慮が必要な点を事前に伝えてあれば、双方気兼ねなく業務に当たれる職場の環境作りが進みやすいでしょう。


『誰に』伝えるとよいか


では、実際に職場の人たちに自身の状態を告げる際、まずは誰に伝えるとよいでしょうか。一般的に上司や人事、部門の管理職、そして同僚などに伝えることを検討します。


まずは直属の上司に相談を、産業医など第三者的立場の活用も


まずは、休暇や職場内外の関係者との調整を担う直属の上司、休暇・休職などの制度に関わる総務・人事部門に相談しましょう。総務・人事部門には、直属の上司や自身の部門の管理職から伝えてもらうのもひとつの方法です。伝えやすい相手に伝えられる形で始めてみましょう。


また、専門的立場から指導・助言を行う産業医や産業保健師がいる職場の場合、最初に相談する方法もあります。このような方々に対して、あらかじめ職場内でどの範囲の人にどこまで伝えるかの希望もしっかり伝えましょう。


同僚に伝えること


同僚や部下へ伝える場合は、上司や総務・人事部と比べ、病名など細かなことを伝える必要はないかもしれませんが、業務上の協力、配慮を得ることが必要になるシーンはあるかと思います。その場合は「ちょっと体調がよくなくて…」と大まかに伝える程度で構いません。また、直接言いにくい場合は上司や総務・人事部から伝えてもらうことも選択肢のひとつです。


雇用の問題も相談支援センターや患者会が相談に


先述の通り、現在の職場で仕事を続けたい意思があれば、自ら退職を申し出る必要はありません。がんの罹患を理由に、勤め先が自身を解雇することは難しいからです。


それでも残念なことに、がんであることを告げたことで職場から暗に退職を勧められたり、休暇取得を断られる可能性もゼロではありません。もし、そのような話を切り出された時には、すぐには結論を出さず、話をいったん持ち帰り、がん診療連携拠点病院のがん相談支援センターや患者会などに相談しましょう。


特に、職場の方々が、がん患者さんと接した経験がないために対応の仕方がわからない可能性があります。こうしたケースでも、がん相談支援センターが相談の窓口になってくれます。また、日本対がん協会の『がん相談ホットライン』も就労の問題を含め、さまざまな相談に乗ってもらえます。


職場の雰囲気や病状・治療の経過によって、誰に何を伝えるべきかは、患者さんによって少々異なります。『誰に』『どんな順序で』『何を』『いつ』伝えたら治療と職場の環境が良くなるかを自身でイメージしながら、困った時は、迷わず主治医やがん相談支援センターに相談してみましょう。

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参考資料

  • 静岡県立静岡がんセンター「がん体験者の悩みQ&A 会社を解雇されたらどうしようかと不安だった」
  • 厚生労働省「労働契約法改正のあらまし」
  • 厚生労働省「仕事とがん治療の両立 お役立ちノート」
  • 国立がん研究センターがん情報サービス「どんな相談ができるの?」
  • 国立がん研究センター 中央病院「お仕事相談のご案内」

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